岸本佐知子さんのエッセイは全て読んできたくらい本当に大好きで
今年も新刊が出たことが本当に嬉しい
ノスタルジーなのにユーモアがあって面白い
この世に生きたすべての人の、言語化も記録もされていない、本人すら忘れてしまっているような些細な記憶。そういうものが、その人の退場とともに失われてしまうということが、私には苦しくて仕方がない。どこかの誰かがさっき食べたフライドポテトが美味しかったことも、道端で見た花をきれいだと思ったことも、ぜんぶ宇宙のどこかに保存されていてほしい。
これが全てで本当に素敵な文章だ
死ぬまでに行きたい海/岸本佐知子
スイッチパブリッシング