食いしん坊な台所

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ご飯を作ることは日常という話を前回もしたのだが今回も食エッセイ

ごはんのことばかり100話とちょっと - 珈琲と甘味と本

今回はどちらかというとそんな食事に必要不可欠な

鍋や包丁、食器やおべんどう箱、調味料スパイスなど

台所で使う道具がたくさん出てくるがどれも素敵

何気ないものでも1つ1つ思いがあってとても大切なもの

 

可愛い食器があったらご飯作るのが楽しくなるし

新しい調味料を買ったらいろいろ挑戦したくなる

 

今日の夕食は何を作ろうかななんて思いながら楽しく読んだ

 

 

食いしん坊な台所/ツレヅレハナコ

洋泉社

ごはんのことばかり100話とちょっと

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職に関するエッセイがとても好きだ

人生に食は欠かせなくて食べることは生きることだと思う

 

ごはんのことを考えるのは楽しいしごはんの話をするのも楽しい

そしてこれは日々のことだから幸せだとすら思う

 

そんな日常の

子供と食べるごはんや外食のこと自炊のこと

が詰まったエッセイ

 

美味しいごはんの話を誰かとしたくなります

 

 

ごはんのことばかり100話とちょっと/吉本ばなな

朝日新聞出版

 

もしも、私があなただったら

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なんとも大人な小説

タイトルに惹かれて購入

 

「もしも、私があなただったらこんな私のことを置いて行ったり絶対しない」

 

もしも、私があなただったら

もしも、あなたが私だったら

を考えて言う言葉やする行動は愛だなと思う

 

変われないなと思っていることも誰かと一緒なら自然にしかも簡単に

変わることができたりする

そう思うとあの人はとても素敵な人だった

 

 

もしも、私があなたなら/白石一文

光文社

 

掏摸

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中村文則さんの小説再読ブーム

改めて読むと前回読んだ時と違う感想になったり気づかなかった部分に気づいたり

本は奥が深いなーと思う

 

小さい頃から掏摸を繰り返していて今はそれを生業にしている主人公

掏摸の描写が凄い

自分が取ったかのように財布の重みすら感じる

息を飲むような描写にドキドキする

 

運命を抗うことはできるのだろうか

運命の中でもがくことは意味があるのだろうか

 

理不尽な世界の中で自分はどう生きていくのか

私も自分に問いながら生きていきたい

 

 

 

掏摸/中村文則

河出書房新社

水やりはいつも深夜だけど

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6つの短編小説

幸せそうに見える家族も

きっと知らないところでたくさんの葛藤や苦しみがある

 

お互いの自由や気持ちは押し付けるのではなく尊重できたらいいなとか

自分は頑張っているんだって思いすぎると他の人の傷に鈍感になってしまうなとか

いつかこの先自分が結婚した時に覚えておきたいことがたくさんあった

 

水やりはいつも深夜かもしれないけれど

植物に水が必要なように人にも必要な栄養があってそれは身近な人の

何気ない優しい言葉だったりするのかもしれないと思った

 

 

水やりはいつも深夜だけど/窪美澄

KADOKAWA

変愛小説集

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名前の通り変な恋愛小説のオムニバス

恋愛だと思って手を取っていたら驚く話ばかりだった

 

変ではあるが入り込める面白さがあり

変なことにまっすぐだと純愛とすら思えて少し感動を覚える

 

村田沙耶香さんのトリプルは3人で付き合うのがトレンドになっている世界

3人で付き合うことが受け入れられない人と3人で付き合うことが最適だと思う人がいて

正しいのは何かなんてわからないけれどどんな世界になっても

自分がそっちだと思う方を信じて生きているのはなんか素敵だと思ってしまう

 

不思議で楽しい世界が味わえる感ある

 

 

変愛小説集/岸本佐知子

講談社

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とてもダークなお話なのだが

誰かに乗っ取られてしまったり何かに依存してしまう感覚は理解もできて

人は皆危うさを持っているものなのかもしれないと思った

 

普段明るく過ごしているように見える人だって

その人にしかわらかない何かを抱えてるかもしれない

 

そして私はどんどん中村文則さんの世界観にハマっていくのであった、、、

 

銃/中村文則

河出書房新社